福山青年会議所からの企画提案をきっかけに
当院が臨床での仕様と使用の評価をし、広島の企業が製造した
「使い捨てプラスチックガウン」発売開始のお知らせ

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２０２０年５月１１日(月)、五洋医療器から発売。

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社会医療法人祥和会(理事長:大田泰正)の中核的医療施設である脳神経センター大田記念病院(院長:郡山達男、所在地:福山市沖野上町)では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、調達が全国的に難しくなっている個人防護具「プラスチックガウン」について、一般社団法人福山青年会議所（理事長：村上達彦、以下、福山ＪＣ）からの企画提案と協力により、当院が新たな商品の開発コーディネートと、仕様評価、臨床での使用評価を行い、福山ＪＣメンバーであるポリエチレンフィルムメーカーならびに東広島市の企業の協力を得て製造し、地元の医療機器商社を通じて、販売を開始することとなりましたのでお知らせいたします。

 

■企画の経緯と流れ

医師や医療資格職が着用する個人防護具(PPE: Personal Protective Equipment)は、当院でも３月以降、注文しても入荷しない状況となりました。
同時期、東京の医療機関に勤務する福山市出身の医師が、福山ＪＣのメンバーに「プラスチックガウン」の調達について相談しました。

この話は大田記念病院へ取り次がれました。
既に当院は「無いものは作る」の方針の下、「ＳＭＳマスク」を独自に開発（※詳細はプレスリリースをご覧ください）、広島県内の自動車シートメーカーが製造し、福山市内の医療機器商社から発売する取り組みを始めていたからです。

福山ＪＣ側が当院へ「プラスチックガウン」の製造について企画提案し、あわせてＪＣメンバーの企業である梶原化学工業を紹介。ポリエチレンフィルムの供給を担当いただくことになりました。

一方、大田記念病院では、開発全体のコーディネートを行い、東広島市の自動車シート縫製メーカーに、ポリエチレンフィルムの型抜きと縫製を依頼しました。当院では試作段階から仕様の評価と、試作品による臨床現場における使用評価を行いました。

事の発端となった東京の医療機関や、当院の防護具不足を解消するだけでなく、福山市を中心とした岡山県エリアも含む備後地域全体の「プラスチックガウン」不足の解消に少しでも寄与できるよう、地元の医療機器商社に発売元を担っていただくことにいたしました。

 

■「使い捨てプラスチックガウン」のあらまし

「ばらのまち福山」にちなみ、ばらをイメージするピンク色の専用ポリエチレンフィルムを製造していただきました。万が一に備え、異物混入がないよう、食品用フィルムと同じ製造ラインが使われています。フィルム製造時に帯電防止加工を施すことで、着用時、脱着時に使用者の身体にまとわりつきを軽減する効果があります。
また、ポリエチレン製ですので、焼却処分時に塩素ガス等の有毒ガスが出ないことも特徴です。
新型コロナウイルスは飛沫により感染するとされており、ウイルスは何らかの液体とともに動くことから、使用評価にあたっては、防水性の確認を行いました。
プラスチックガウンの大きさはタテ140cmで、身長150cm～180cmの方が着用できるフリーサイズです。形状はかっぽう着のような背開きタイプ。カフ(袖口)にゴムを内蔵させ、手元からのウイルス侵入を防止します。
初回製造で8,000着を生産し、今後、既存の医療材料メーカーが販売するプラスチックガウンの供給が安定するまで、月産10万着を目標に製造を続ける予定です。
当商品はオープン価格とし、現在のところ１着あたり、200円台前半(税別)を予定しています。

 

■販売方法

広島県・岡山県エリアを対象に、福山市の医療機器商社、五洋医療器株式会社が発売元となり、販売ならびに卸を担います。
販売は、医療機関や介護施設などに限らせていただきます。お申し込みは、五洋医療器ホームページの「プラスチックガウン」特設ページをご覧ください。

※なお、すべてのご注文にお応えできない可能性がございます。あらかじめご了承願います。

 

■本件についてのお問い合わせ

①広島県・岡山県での販売、卸について
五洋医療器株式会社
本社・福山営業所／電話084-926-5050
三原営業所／電話0848-63-3352
広島営業所／電話082-207-2525
岡山営業所／電話086-256-2155

②報道機関の皆さまからのお問い合わせ
社会医療法人祥和会
広報コミュニケーショングループ
☎　084-975-3909　[広報直通]

※本件について、取材等のご依頼は、その一切を祥和会・広報コミュニケーショングループで対応し、必要に応じ、ご協力先にお取り次ぎいたします。

 

■本件の詳細は、プレスリリース（ＰＤＦ）をご覧ください

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